アニマルセラピーといえば、犬や猫が真っ先に頭に浮かびますね。
最近は手乗りインコなどの小鳥も静かなブームです。
私も子供の頃から、犬、猫、文鳥、セキセイインコと、さまざまなペットを飼ってきました。
そして、現在は、ネザーランドドワーフという種類のウサギを飼っています。
これがとても愛くるしくて癒されるんですね。
それに、とても飼いやすい。多忙な人でも、近隣に気を遣う環境の人でも、安心して飼うことができます。
犬にも猫にも真似のできないウサギの素晴らしさをお伝えしたいと思います。
私が飼っているウサギの飼育経験からの情報ですので、全てのウサギにあてはまることではないかもしれませんが、そこのところはご容赦ください。
ウサギの良いところ
しぐさが可愛い
口元をモグモグさせているしぐさ、毛繕いをしているしぐさ、後ろ足2本で背伸びをしているしぐさなど、なんともかわいいです。
ちなみに、我が家のウサギの一番のしぐさは、前足2本で顔を手入れしているときのしぐさです。「五郎丸ポーズ」と呼んでますが、なんとも愛くるしいです。
毛が気持ちいい
ウサギの毛は柔らかく、触るととても気持ちいです。
ウサギを撫でたりだっこしたりすると、とても癒されますよ(ウサギは本来だっこされるのを嫌いますが(訓練が必要))
鳴かない
ウサギは基本的に鳴きません。
気分の良い時に喉や鼻を鳴らす程度です。
近所迷惑にならないので、マンションでも安心して飼えます。
清潔
ウサギには体臭がほとんどありません。唾液も臭いません。
また、小さく固く丸い糞をするのですが、これも無臭で、鼻を近づけても全く臭いません。糞は乾燥しているので、部屋の中で遊ばせても汚れません。手でつかんでゴミ箱にポイと捨てることができます。
唯一匂うのは尿ですが、しつければ、決まった場所(トイレ容器)の中にするので、消臭砂などを入れておけば、匂いはそんなに気になりません。
手入れが楽
我が家では、基本的に週に2回(ゴミ出し日に合わせて)トイレ掃除とケージ内の簡単な清掃をします。(本当は毎日すべきでしょうが(^^ゞ)
エサは1日2回与え、水は1日1回(夏季は2回)替えてやります。
特に散歩は不要で、帰宅後にケージから出してやって運動させています。
犬や猫のことを思えば、手入れがとても楽です。
注意すべきところ
暑さに弱い
ウサギは寒さには強い方ですが、暑さには弱いので、夏季は注意が必要です(ウサギに快適な温度は18~25℃といわれています)。
我が家では、室温が28℃を超えるようになれば、エアコンで常時一定温度に保ってあげています。
また、ケージは、直射日光の当たる場所を避け、風通しがよく涼しいところに置くようにしましょう。
何でもかじる
ウサギはいるいろな物をかじります。若いウサギの方がよくかじるようで、ストレスがたまるとかじりやすいです。
ウサギによって好んでかじるものが異なると思いますが、我が家のウサギは、コードなどの長い物や新聞紙などの薄く大きな紙を好んでかじります。
かじることは本能なので、やめさせることはできません。なので、危険な物や健康に害を及ぼす物はウサギの近くに置かないよう注意しましょう。ケージから出して部屋の中で運動させる場合は、大きなサークルを用意するといいでしょう。
抜け毛対策
春と秋はウサギの換毛期で、たくさん毛が抜けます。
ウサギの毛は細くて柔らかいので、ほおっておくと浮遊して部屋の中に広がりやすいです。
換毛期はそうじも大変ですが、それ以上にウサギの健康にとっても注意が必要な時期です。まず、換毛によって体力が消耗するので、栄養に気をつけてあげる必要があります。それよりもっとも気を付けなければならないのは、ウサギが毛を食べることで胃の中で抜け毛が固まる毛球症という病気になり、消化機能が低下する危険性があります。
ウサギの健康維持のために、換毛期には十分にブラッシングをしてあげて、こまめに抜け毛を取ってあげましょう。
ストレスに弱い
ウサギは神経が過敏で、環境の変化などのストレスに弱い動物だと言われています。
我が家のウサギは、ストレスを感じるとすぐに下痢をしてしまうようです。
温度・音・光・匂いなどの環境要因のほかに、あまりかまってあげないとストレスを感じるので、良好なコミュニケ―ションを保つようにしましょう。
ケージは部屋の隅の落ち着く場所に設置するようにしましょう。ただし、風通しの良い場所に。
消臭しすぎないこと
ウサギの健康維持のためにケージ内は常に清潔に保つことは必要ですが、消臭剤等で消臭しすぎることは禁物です。
ウサギは自分の匂いがついた場所でないとリラックスして暮らせません。
特に、ウサギは自分の尿の匂いがついた場所で糞尿するので、トイレ容器の中には匂いを残すようにしましょう。
私は、トイレ掃除をするときは、いつも消臭砂が糞尿を吸ってくれているので、それを取り除いた後は紙や布で中を拭く程度にしています(汚れがひどい場合は水洗いしますが)。
病院やペットホテルなどが少ない
犬や猫を対象にした病院やホテルなどの施設は全国どこでも充実していますが、ウサギの場合は、ペットとして認知され始めてから日が浅いためか、まだまだそのような施設が少ないのが現状です。
ウサギが病気や怪我をしたときや、飼い主が長期間家を空けなければならなくなったときに備えて、事前に何らかの対策を考えておく必要があります。
ウサギの寿命
ウサギの寿命は以前は5~6年と言われていましたが、ペットフードの開発が進んだことや飼い主に飼育管理に関する知識が備わってきたことなどから、現在では8~10年くらいに伸びています。また、10年以上生きるウサギも珍しくありません。
ウサギを長生きさせるために、飼育環境に気を配り、日頃からコミュニケ―ションを豊かにして、常に体調の変化をチェックしましょう。
飼いやすいウサギの種類
私の子供の頃は、ウサギといえば真っ白で目が赤く、小型犬くらいの大きさでした。小学校の飼育舎で飼われていましたが、とても家庭のペットという感覚ではなかったですね。
現在は、いろいろな色や形のウサギがペットとして販売されています。
私がおすすめするウサギは、あくまでも小型の種類です。
ネザーランドドワーフ
ピーターラビットのモデルになったともいわれるこの種は、小柄で可愛く、人懐っこい性格です。
ウサギの中では最も小さな種類で、成長しても体重は約1kg、体高は約25cmほどにしかなりません。
血統書付きでないものは比較的安く買えますが、純血種でない場合があるので、体長が大きくなることもあります。
ロップイヤー
耳が垂れたかわいいウサギです。
遊び好きで閉じ込められるのを嫌がる場合が多いので、スキンシップが大切です。
体重は 1.5kg~5kg、体高は 30~50cmと幅があって、大きくなるものもいます。
ミニウサギ
ミニウサギという品種名ではなく、雑種のウサギです。
安く買えて、懐きやすい性格のものが多いです。
まだ生まれて間もない小さい頃に店頭で販売されるので「ミニウサギ」と呼ばれますが、雑種のため、成長すると大きくなるものもいて、個体差が大きいです。
体重は 1.5kg~3kg、体高は 25~40cm程度です。