日頃、私が愛用しているメインカメラは中級クラスの一眼レフです。画質が良く、とても気に入っています。しかし、登山には使いません。
もっぱら登山にはコンパクトデジカメが私のお供です。
なぜメインカメラの一眼レフを持って行かないかという理由は、次の記事に詳しく書いています。
「インスタ映え」という言葉が流行りましたが、写真が個人だけの楽しみからSNSなどを通じて共有の楽しみに広がってきたことで、様々なシチュエーションでカメラが活躍しています。登山をしていても、最近ではカメラを持って登っている人が[…]
このページでは、ほんの少し私の登山用カメラの自慢をしたいと思います。(^^ゞ
私の登山用カメラ
私が登山に持って行く愛用カメラは、キャノンのPowerShot G7X という機種です。
すでに発売から5年近くが経過し(2019.7現在)、たぶん今では誰も見向きもしなくなった旧世代カメラです。
でも、このカメラは、今でも十分通用するだけの実力を持っていると思っています。
特に登山には最適なカメラだと自負しています。
発売当時のキャノンのニュースリリース記事
大口径ズームレンズと1.0型センサーを搭載した“PowerShot G7 X”と世界最高クラス光学65倍ズームの“Pow…
このカメラが登山に向いている点
コンパクトなのに高画質
とにかく片手に収まるほどのコンパクトサイズで、登山中でも全く邪魔にならないです。
ベルトに通した専用ケースに入れて、シャッターチャンスの時にサッと取り出して気軽に撮影しています。
それでいて、撮った画像はとても高画質です。
撮像素子が大きい
撮像素子のサイズが、コンパクトデジカメでは大き目の1インチサイズ(1.0型)で、その面積は一般のコンパクトデジカメやスマートフォンの4倍以上。
これが画質の良さ(ダイナミックレンジの広さや階調の豊かさ)を生んでいます。
(左が1.0型、右が1/2.3型(一般的なコンパクトデジカメ))
明るいレンズ
レンズのF値が1.8と、明るいレンズを搭載しているので、マクロ撮影時の周囲のボケ味や暗い場所での撮影に貢献してくれています。
チルト式液晶が便利
液晶画面を上方向に180度まで角度を変えることができます。
これ、意外と便利です。
特に、普通なら頑張ってかがまなくてはならない草花などのマクロ撮影には欠かせません。
Wifi機能も便利
写真をSNSを利用しない人には関係ないかもしれませんが、カメラにWifi機能が備わっていることで、山中で撮った写真をですぐにスマートフォンに転送できるので、FacebookやLINEにアップして、家族や知人に自慢しています。
愛用カメラの作例を少し・・・
このカメラで登山中に撮影した写真を紹介します。
画像をクリックすると別画面でオリジナルサイズ画像を見ることができます(ただし、通信負荷を軽減させるため、圧縮率を相当上げてアップしています)。
(2016.8.19 燕岳 f2.8 1/320秒 ISO:125)
早朝の露出が難しいシチュエーションでしたが、岩肌の質感が見事に表現できています。
(2016.8.19 燕山荘にて朝日を望む f7.1 1/125秒 ISO:125)
早朝の朝日の強烈な光を入れた写真ですが、手前の暗いテント部分も明るい雲海の描写もしっかりと描写できています。(さすがに太陽は飛んでしまっていますが)
(2015.9.5 雲の中の剱岳 f7.1 1/640秒 ISO:125)
天候が悪くなり始めた時、劔沢キャンプ場から剱岳を一写。雲の流れが手に取るようにわかります。
(2017.1.1 元旦の伯耆大山 f5.0 1/320秒 ISO:125)
私の行きつけの山、中国地方最高峰の伯耆大山です。白飛びしやすく撮影が難しい雪面の表情を見事にとらえています。
(2016.8.19 露に濡れた駒草 f2.8 1/200秒 ISO:250)
高山植物の女王、駒草(コマクサ)です。このカメラでも、撮り方によってはマクロレンズ並みの画像が得られます。
(2016.11.5 大山南壁にて)
現在の状況
このカメラも、後継機のPowerShot G7X Mark II に主役の座を譲ってから数年が経過し、その後継機すら古くなってきている現状があります。
後継機(PowerShot G7X Mark II)のスペック記事(旧機種との比較)
4月に発売された「PowerShot G7 X Mark II(以下G7 X Mark II)」は、1型センサーを搭載す…
しかし、私が生画像(RAW)で比較した結果では、上の記事にあるような新機種(Mark II)の優位性は認められませんでした。
PowerShot G7X Mark IIもバージョンアップし、本日付けで PowerShot G7X Mark III が発売されました。
主な改善点は動画機能の強化ですが、静止画についてはそれほど大きな進歩はないようですので、写真をメインで撮影する人は、旧機種を購入した方がコストパフォーマンスが高いと思います。
また、PowerShot G7Xの姉妹機であるPowerShot G5Xも同時にバージョンアップされました(PowerShot G5X Mark II)。
PowerShot G7Xと異なる点は電子ファインダーを備えることですが、初代機は一眼レフのようにファンダー部分が出っ張っているため、引っ掛かりがあって登山時に収納しづらいことで、私の選択肢に入っていませんでした。
しかし、新型機はファインダーがポップアップ式になり、収納しやすくなったので、ちょっと気になっているところです。
今度買い替えるなら、この機種にするかもです。
2019年8月1日に、Canon Powershot G5X Mark II が発売されました。今回は、登山用のカメラとしてこの機種のメリットなどをお話ししたいと思います。 現在、私が登山で愛用しているカメラは[…]
PowerShot G5X Mark II のリリース情報
キヤノンは、「PowerShot G5 X Mark II」を8月上旬に発売する。価格はオープン。キヤノンオンラインショ…
私は根っからのキャノンユーザーですが、他のメーカーでもコンパクトで高性能なカメラがどんどん提供されています。特にSony Cyber-shot RXシリーズは、CanonのPowershot Gシリーズと双璧をなす高性能コンパクトデジカメです。
また、アウトドアに特化したカメラも数多く存在します。
このページは私の独断で書いていますが、皆さんの好みで、自分に合った登山用のカメラが探せるといいですね。
きっといいカメラが見つかりますよ。